夜な夜な黒魔術屋

華やかなことは書けない

ゲーム感想

私なりの『魔女こいにっき』の楽しみ方 その壱

諸君はどんな思いでこの作品を手に取ったか私には知る術がない。新島氏のファンだからかもしれないし、単純に口コミで興味を持ったからかもしれないし、店頭で偶然出会って一目惚れしたなのかもしれない。まあ、いずれにせよどこかしら魅力的に思えるところ…

『もののあはれは彩の頃。』感想

京都に馴染んできた今頃、約三年ぶりに本作を収納ケースから掘り起こした。冬茜トム氏の作品は本作とアメグレしかプレイしていないのでもとよりこういう作風だったかは定かではないが、ずばりと要点を突くような会話文に、三人称の語り手がどこまでも冷静な…

『夏夢夜話』のすゝめ

KIDといえば、唯心論を軸に展開した頽廃的な世界観と淡々とした語り口を武器にして、どこまでも郷愁を誘う諦念が漂うような、現実と幻想を自由に往来する道楽精神をお持ちのメーカーさん、というイメージがあった。まあ、自分の中ではKIDを過大評価している…

『火箭 ゆるすまぢ』感想

恋は古より歌に詠まれし壮大なテーマ。そして同じくらい長らく古今東西の文豪たちによって多く扱われてきた男女関係にまつわるもう一つの題材といえば、それは幸せの絶頂にある者が決して目を向けようとしないが、常に「恋」の背後に這い寄る影なる存在であ…

『サルテ』感想

良く出来た古典的な背景設定に華麗なギミックを詰め込んだソワレのデビュー作、『サルテ』。ある人物の一生を「劇」として振り返る形で派手に物語を進行させるという、物語の「形式美」を強く意識している商業作のロープラでは中々見られない大胆な手法が使…

『White Blue』感想

ピンク映画のような危うい緊張感を放つ「Blueシリーズ」の新作で、Lilim20周年記念作となる本作『White Blue』。このシリーズのユーザーが求めているであろう、男女の欲情と執念が交錯するアダルトエンタメならではの面白さが、すべてここにあり。 以下、ル…

『鎖-クサリ-』のすゝめ

サスペンスものの楽しみ方は人それぞれだけど、わたしの場合は恐怖感と嗜虐心の格闘に苛まれるスリルを味わうことだ。なんて物騒な言葉を使っているけど、別に好戦的な人間ではない。しかし、サスペンスものは確実に人が持つある種の内なる野性を解放してく…