夜な夜な黒魔術屋

貪欲、満ち足りぬ

『もののあはれは彩の頃。』感想

きっかけはこの前『もののあはれは彩の頃。』の聖地巡礼の話を持ち掛けられたことだろうか。いやまあ、話を持ち掛けられたというよりは厚かましくグイグイと食いついたと言った方が正確かもしれないが、ともあれ、約三年ぶりに本作を収納ケースから掘り起こ…

『夏夢夜話』のすゝめ 其の壱

『夏夢夜話』というゲーム、ご存知だろうか。一般向けの世界しか知らなかったかつての自分にとって、ノベルゲームといえばKIDだった(何せ、十八禁のゲームに手を出せる年齢ではなかったので)。唯心論を軸に埋め込んだ頽廃的な世界観に淡々とした語り口を武…

『ATRI-My Dear Moments』感想

終わってみれば筋書きがしっかりしているゲームだった。あらすじだけ読んで面白いと思うかって聞かれたら面白そうと私は答えるだろうが、書き手がそのプロットをうまいことに読み手を魅了するシナリオに仕上げられなかった気がしてならない。決して文章や世…

『火箭 ゆるすまぢ』感想

恋は古より歌に詠まれし壮大なテーマ。そして同じくらい長らく古今東西の文豪たちが重宝してきた男女関係にまつわるもう一つのテーマといえば、それは幸せの絶頂にある者が決して目を向けようとしないが常に「恋」の背後に這い寄る影のような存在である「徒…

『サルテ』感想

良く出来たストーリーに蛇足の手品を詰め込んだ、「トリック」と「ファンタジー」要素を見せびらかす小品文、というのが大まかな印象だろうか。言い方が少しきついかもしれないが、決して貶めているわけではない。ある人物の一生を「劇」として振り返る形で…

『きまぐれテンプテーション』感想

ホームページのストーリー紹介を見る限り「これは買わないだろう」と思っていたが、結局アンネに釣られて購入したちょろいオタク、はい。こんな短い導入でいいのか…? 以下は長文感想。(ネタバレあり、ただし未クリアの人でも読めるように配慮する) ゲーム性…

『White Blue』感想

Blueシリーズの新作で、Lilim20周年作品『White Blue』。周年作品というのもあって、実に大変Blueらしい内容に仕上がっている。勝利ルートと敗北ルートがそれぞれ用意されており、複数の男性による一人(二人)の女性の奪い合いという構図から、サブヒロインの…